まつだのぺーじ Kamikochi Photos: あそび「おつかい」と 人の話が聞けるとは

2009/01/15

あそび「おつかい」と 人の話が聞けるとは

ボールあそびのものと同じ写真になりますが
じゅうたんの上にあるのは室内用のすべり台
先生がイスに座って(写真手前)
言います

あかいところからのぼって
きいろいところからおりて
とびらをあけてなかにはいって(青い壁には黄色い扉が付いています)
すべりだいをすべってきてください

これで4つのおつかいです(改行で区切り)
先生の顔をみておつかいをぜんぶ聞いてからはじめる

写真は あかいところからのぼって… というのを
我先にと(笑)
やっているところなのですが
(ボールはほんとは置いてやってほしかったんですけど)
可愛いです
そして人数多いとうしろはあとからついて行く感じになるんですけどいいか

4つのおつかいができましたが
はじめは
2つのおつかいができませんでした
(やりはじめて途中でおつかいがわからなくなる)

これは
子どもの保育園の話の中で
保育所で先生がゲームの説明をして
さあみんなでやろうというときに
自分一人だけ何をするとかルールがわからずにキョトン…
(先生の話を聞けていないのか
他のことに集中していたままなのかのかは不明?)
ということがあったそうで

誰かがお話したことを
聞こう(理解しよう)と思って聞くことができるかな
というあそびをしてみたそうです
(託児室の先生がその子どもと二人だけのときにはじまりました)

おつかいは1つ2つと増やしていき
先生がおつかいを言おうとすると
先生の顔をじっと見つめる彼

話をするときに目が合わなかったり
質問しても全くちがう話が返ってきたりすることが
あったりしたのですが
最近では「ねえねえ…」と話しかけると
顔をピッと見てお話してくれます
人間関係に慣れたということもありますけど
そんなふうに感じました

子ども同士や自分一人で 赤いところからのぼって〜と言って遊んでみたり
おつかいをリクエスト
以外に気に入ってるのね

下の写真はおつかいのひとつの
床に貼ったロープの上を渡って〜というのをならんでやっております
落ちたらワニに食べられる ワニや魚 ペンギンの絵を描いたシールを横に貼っています
今回たまたまこのようなあそびを見る事ができましたが
子どもにとって
集中できる落ち着いた環境のなかで対面して
話す聞く
という機会を持つことは大切なことだなと感じました
この機会はもしかすると
大人が準備してやらなければならないのかもしれません

環境として子どもが落ち着いて集中できる場所ということであれば
まずは集団ではなく1対1であるとか家庭でテレビを消してみるとか
大人も子どもも忙しい今の社会の中では
大人が意識して準備しないと機会を持てないかもしれないというのは
言い過ぎでしょうか

人の話を聞くときに
それは誰に向かって話をしているのかがまず解り
自分に対して話をされているのであれば
その人の顔やその人の方に自分を向けられるということは
自分の権利や命を守ったり危機回避したりするときにも
必要な能力だと感じます
(安全のための制約〈約束ごと〉や
緊急時の避難誘導など)

人が話をしていて
その人の顔とかその人を見るというのは
表情であったり様子であったりそのときの空気
言葉(音)以外の様々な情報を得ようとし理解しよう
という意欲であるのとともに
「私はあなたの話を聞いています
理解しようとしていますよ」
という相手に対する態度でもあると思います

相手の話を聞ける ということが
他者とのコミュニケーションの第一歩であると思うと
いいなりになるという意味ではなく
まずお話を聞ける子どもになってほしい
大人がもっと子どもの話を聞いてあげないといけないと感じました

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